料理は「食育×子育て×教育(STEAM)」を同時に育む実践です。家庭で安全に続ける方法を、このページに1枚でまとめました。

  • 対象:年中〜小学生と保護者
  • まずは:週1回・10分のお手伝いから(年齢別の進め方はこの下)
  • 安全:刃物/加熱/衛生の3ルールを守ればOK

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食育の基本(家庭での意味)

料理は「考える・手を動かす・家族で協力する」を同時に体験できる、日常の中の総合学習です。

家庭での食育で最も大切なのは、無理なく続けられること

立派な料理である必要はありません。
週に1回、10分程度のお手伝いからでも十分効果があります。
継続することで「自分も役に立てる」という自己肯定感が育ちます。

まずはここから

何からやらせたらいいのかしら?
そう迷ったら、まずはここから試してください。
 ・切る:きゅうりやバナナを安全な包丁で一緒にカット
 ・混ぜる:サラダのドレッシングを混ぜる、卵を溶く
 ・洗う:葉物野菜をちぎって水で洗う

 

こうした作業は短時間で達成感を得やすく、危険も少ないため導入にぴったりです。
年齢別の作業目安は、こちらをご覧ください。

ポイント

  • 成功体験を積む
    できたことを必ず褒める

  • 見本を一緒に見せる
    大人がやってみせ、子どもにまねさせる

  • 繰り返す
    同じ作業を重ねることで安心感と上達が生まれる

食育は特別なイベントではなく、日常の一部として生活に溶け込ませることが大切です。
例えば夕飯前にサラダの野菜をちぎる、朝ごはんのヨーグルトにフルーツをのせるなど、ちょっとした習慣が子どもの心と体を育てます。

年中〜年長

  • できること:葉をちぎる、野菜を洗う、材料を混ぜる。

  • ねらい:五感の体験と達成感。

小1–小2

  • できること:安全ハサミ→小型包丁へ段階的に。皮むき、計量。

  • ねらい:数量感覚と手順理解。

小3–小6

  • できること:包丁の基本・火の前に立つ準備(炒め物は大人と一緒に)。

  • ねらい:自立の芽と家事分担の意識。

安全ルール(刃物・加熱・衛生)

1. 刃物(包丁の扱い)

  • 持ち方:柄をしっかり握り、指は“猫の手”で添える。

  • 立ち位置:子どもは必ず大人の横に立ち、後ろや横に人がいないようにする。

  • 道具選び:幼児期は「刃先が丸い子ども用包丁」、小学校低学年から徐々に一般的な小型包丁へ。

  • 工夫:まな板の下に濡れ布巾を敷いて滑り止め。

  • 声かけ例:「包丁を持ったら歩かない」「置くときは刃を下に向けて置こう」

2. 加熱(火や油の扱い)

  • 初期は観察から:火加減や油の音を“見る・聞く”ところから始める。

  • 鍋・フライパン:取っ手(柄)は必ず内側に向けて配置。

  • 火加減:最初は弱火~中火限定。高温調理や揚げ物は必ず大人が担当。

  • 距離感:子どもがコンロに近づくときは大人が背後に立ち、即サポートできる状態に。

  • 声かけ例:「火の前では袖をまくろう」「油の音が大きいときは触らない」

3. 衛生(清潔と食中毒予防)

  • 手洗い:調理前・生肉や卵を触った後・食事前に最低20秒。歌を歌いながらだと子どもも続けやすい。

  • 食材管理:生肉や魚とサラダ野菜は別のまな板を使うか、切る順番を工夫(野菜→肉→魚)。

  • 保存:余った食材はラップで密封し、冷蔵庫にすぐ戻す。

  • 道具の片付け:洗剤でしっかり洗い、布巾も毎日清潔なものに交換。

  • 声かけ例:「手を洗ったら“清潔スタート”」「包丁とまな板は生ものの後にもう一度洗う」

よくある質問

  • 最初の包丁は何を選べば良い? → こちらの記事へ

  • 火の扱いはいつから? →近日記事公開予定

  • イヤイヤ期で手伝わない → 近日公開予定